前回は、腰の回転とは骨盤の回転である、と書いたけど、もうひとつ勘違いしてたのが、「ボールを打つ瞬間までしっかり回転させる」というもの。
その打ち方だと、ボールはまったく速く飛ばない。
テニスの試合で、「集中できてないな」というときがよくあって、特に僅差のゲームで疲れた後の試合なんかは顕著になる。
そんなときは、「打球音」に注意を向けると、集中を取り戻せる感じがしてる。
サービスは、グリップが円を描く意識が良さそう。
円の軌跡については、1stサーブはベースラインとの角度をやや直角方向に。
2ndは、やや平行方向に意識してみる。
それから、グリップの動きは、打点で終了するのではなく、体側へのフィニッシュまでを、「大きな円」で走らせるイメージが、安定感につながっている感じ。
毎日がんばってテニスの練習をしても調子が悪い。
なのに、1週間以上テニス休んだ後に、いきなりゲームしたら、意外にも絶好調だったということが多々ある。
疲れが原因かな?と思ったけど、元気なときでも不調はあるので、そうとも言えない。
理由をあれこれ考えたけど、どうやら「イメージする」ということが影響していそうな感じ。
練習でボールを打ってると、実際のボールの動きや、個々の身体のパーツの動かし方に気を取られる。そのことが、全体的なボールの流れをイメージすることを阻害するんじゃないか。
それに気づいてから、自分の打球の軌跡や相手の返球パターンなどをイメージしてからプレイしてみたら、不調が少なくなったと実感してる。
身体を動かす速度には限界があるけど、頭の中のイメージだけなら、プロを凌駕することも不可能ではない。
パーツの動かし方を考えるより、身体は全体的なイメージに従って、素早く正しく応じてくれるんじゃないだろうか。
1000本安打・2000本安打の最年少記録を持っている榎本喜八さんは、現役時代、鏡の前で構えたまま微動だにせず、30分後に「いい練習ができた」と言っていたという。
良いイメージを持つことは、打球するよりもむしろ良い練習なのかもしれない。
フェデラーのランキング1位返り咲きが決まった。
2012年のウィンブルドンを最後にグランドスラム大会を取れなくなってからは、1位はもうないと思っていた。
それが、2017年は全豪とウィンブルドンで優勝。2018年も全豪連覇でスタート。
36歳になってもまだ進化している。いったいどんな練習をしているんだろう。
昔からのフェデラーファンとして、新たな伝説をリアルタイムで見ることができ、本当にうれしい。