2ndサーブ、ガシャるのは?

以前撮影した試合の動画を見ていたら、2ndサーブでフレームに当たりダブルフォルトしているシーンがあった。ボールは無残にも隣のコートまで飛んで行ってしまってる。
目を覆うようなシーンだけど、原因を探るべく、その場面を動画編集ソフトで切り取り、スロー再生して何度も観てみた。
パっと見は普通に打ってるようだけど、よく見れば明らかなガシャりの理由があることに気づいた。

2ndサーブでは「回転量を増やそう」と思って振っている。つまり「薄く」当てようとしているのだが、その動画の打ち方ではラケットをフレーム側に横移動させようとしていた。その打ち方だとフェイスがボールに向かうのではなく、フレームが向かっていくので、当然のごとくガシャりやすい。
打点よりももっと前から回内を使ってラケットフェイスを打球方向に向け、ラケットを回転の方向に抜くようにスイングすべきだ。

この何か月か、サーブの練習で回内だけでボールを飛ばせるようにしてきたので、今はここまでガシャることが無くなったが、緊張して回転ばかり意識するとこの癖が出る。
これがイップスなのか?と悩んでたこともあったが、そんな深刻なハナシではない。自分のイメージが間違えてることが原因だ。単に技術の問題だったとハッキリいえる。
でもイメージの誤りに気付くのは容易でない。やはり時々は自分のフォームを客観的に見る必要があり、動画撮影は大事だと再認識した。

最小限のサーブの要素

サーブに関しては結構考えて練習してるのに、まだまだ不調に陥ることがある。
いったい何が足りないんだのだろう。
どうしたらより安定を得られるのだろうか。
いろいろ考えた挙句、これまで考えてきたことは枝葉で、もっとベーシックなサーブの打ち方に還らないといけないんじゃないかと思った。すなわち、「最小限のサーブの要素」というものを知る必要がある。

サーブに関わらず、テニスでボールを飛ばす重要なポイントといえば、やはりインパクトの瞬間だろう。
では、インパクトの直前までのラケットの動きはどこから生まれるのか?

僕は、サーブに関して最小限の要素は「回内」だと結論づけた。
これまで回内は使ってるツモリでも優先度があまり高くなかった。緊張して不安になると、下半身とか上体とか肩とか、とにかく大きな関節の使い方ばかり気になって、前腕の動きは視野に入ってなかったのだ。
でもいくら他の部分をうまく動かしたとしても、インパクトの瞬間の前腕の動きがおかしいと、結局打球が乱れてしまうのではなかろうか。

というわけでここのところ壁打ちで回内ばかり練習してみた。そのほかの部位をあまり動かさなくても、回内だけでボールをきっちり飛ばせるように何度も繰り返した。
その後、仲間内でゲーム練習したところ、驚くほど効果が出た。予想を遥かに超えてサーブに安定感が得られるようになった。
これまでサーブに悩み続けてきた僕にとっては、感動するレベルだ。

インパクトの瞬間、少しの回内だけでボールを枠に飛ばすことができる。そのことを十分理解すれば、サーブは格段に簡単になるのでは。
引き続きトレーニングと実戦での検証を続けたいと思う。

ラケットヘッドの重みを感じる

サーブの壁打ちでまたひとつ気づいたことがある。
それは「ラケットヘッドの重みを感じる」ということ。

サーブが不調のときは、上体と腕の動きがバラバラになり、ラケットだけボールに合わせようとしておかしくなることが多い。正しくは、トロフィーポーズから打球に行く際に、グリップが先行してヘッドがついてくるようにすること。そうすればスイングは小さくても、打球がしっかりする。
この動きのときに、人差し指と親指の間のVの部分でラケットヘッドの重みが得られれば、力まずに良い形で振れている実感があった。
ただし大事なのはラケットヘッドを落とすのではなく、グリップを上げる意識を持つということ。
↓イメージはこんな感じ

以前から時々、サーブを打つ瞬間に「グリップはどうなってるんだっけ??」と急に不安になるときがあったが、正解はこれでいいんじゃないかな。
完全に脱力していても、ヘッドの重みさえ得られていれば良い形といえそう。
しばらくは「おもみおもみ」と唱えながら練習してみよう。

竹とんぼを後方に飛ばす

この季節になるとカルガモが近所の川で子育てをする。
ふわふわした子ガモを眺めてるだけで、つい顔がにやけてしまっている。
カルガモのお父さんは子育てしないのか、手すりに乗って日向ぼっこしてるところで目が合ったので撮影させてもらった。いやオスなのかわからないけどね。

コートでのテニスはまだ自粛中だが、サーブの素振りや壁打ちをやっていて、ひとつ気づいたことがあった。
それは調子が良いときのサーブは、上体が先に回転してるということ。上体が回転すればその動きによってひっぱられた肘が打球方向に上がっていく。そうすれば打点は勝手に高くなるし、同時に前腕やラケットも自然と加速するので楽に打てるのだ。

これが不調のときは、上体があまり回転しないのに球に当てようとする意識ばかり先行して肘やラケットだけが向かってしまう。その結果打点は低いままだしラケットの加速も不安定だ。打点付近では無理やり前腕で打とうとし、ボールが飛ばないし当てずらい。まさに手打ちというやつか。

調子が良いときの具体的なイメージとしては、竹とんぼを寝かせて回す感じ。
上体を竹とんぼの「軸」、両腕の肘から肘を竹とんぼの「羽」だとして、トロフィーポーズの後に軸を垂直に回すのではなく、やや水平方向でコート左側に傾けて回すようにすると、羽(両腕)は縦に回転することになる。すなわちトスした左肘が下がると同時に右肘が上がって自然に打点に向かっていく。

壁打ちでは、このイメージを思い出して打つと腕の余計な動きも少なくなり、最後の回内もスムースになって、当たりがとても良くなった。
ただし回しすぎはいけない。回り始めてすぐ左腕で回転を抑える。

いつもながら文字で書くのは面倒だけど、頭も身体も忘れちゃうからな。
記録は大事。
コートで実践するのが楽しみだ。

サーブの注意点

週末に男ダブの草トーに出場した。
結果は1勝2敗。
またしてもサーブが不安定で僕のサーブ時のキープ率が低く、悔しい思いをした。

このサーブの好不調の波を本当になんとかしたい。
というわけで、まずは独りで壁打ちに通い、延々サーブばかり練習してみた。
あとサーブ三昧というテニスオフにも参加して、知らない人たちの中でサーブに没頭した。

こうした練習の成果か、今現在は多少不安が無くなってきたと感じる。
現状のサーブの注意点は以下の通り。

  • ラケット面のどこでボールを打球するか意識してから構える
  • 手首はやや手のひら側にコックしたまま
  • 手のひらと打点との位置関係を正しく認識する
  • 胸を張りグリップを頭の後ろから打点右方向へ動かす(=肩関節を動かす)
  • グリップが通り過ぎた後に打点を加速する
  • 高いところで回内する
  • 身体を横向きで右肩の上で打球する

しかしこれだけ文章で書いたって、実際に打つときには全部同時に再現するのは難しい。
結局は身体を動かす感覚(イメージ)での記憶が必要なんだけど、その力が低いのよね。まあ文句言っても仕方ないので反復あるのみか。
またテニスオフに参加させてもらって、緊張感のある中で色々試してみようと思う。

マイナス思考上等

最近またサーブが不調だった。いつものことだが、しばらく調子が良い時期が続いた後に不調が訪れる。調子がいいと何も考えなくとも良いサーブが打てるけど、ふと振り返ると自分がどのように身体を動かして打球してるかわからなくなってしまう。

これはマイナス思考の要因が大きい。「サーブが入らなかったらどうしよう」という不安が先立ち、身体の動作を脳が支配しようとする。すると途端に身体のパーツがバラバラの動作をし始めてしまう。これまで十分な練習を積んできて、身体が望むところに打ってくれるハズなのに・・・。

改善方法としては以前にも書いたが、可動部分を制限してゆっくり丁寧にヘッドを下げること。昨日のテニスではこれを思い出してからは安定を取り戻せた。
というわけでとりあえずラケットに改善方法のメモを貼ることにした。これまでも何度もメモを作っては自宅の壁に貼ったりスマホに入れたりしたのだが、調子がいいと見なくなってしまう。ラケットに貼っとけば忘れてもいつでも見れるから良いかな。

このようなマイナス思考を避けるメンタルトレーニングを積む方法もあるのだが、最近思うには自分は結構マイナス思考が好きなのだ。未来を予測したり、自分の欠点に目が行くということは、改善点を見つけやすいということでもある。

とはいえプレイ中に自省の念が沸くのは好ましくないので、やっぱりメンタルトレーニングも必要か。
課題が増えるばっかりだな。

好調の落とし穴

今日のゲーム練習ではサーブが好調で何の不安も無かった。しかしプレイを振り返ると、どのように打球してたか覚えていない。

覚えていないくらい自然に身体を動かすことができ、結果も出ているから良いのでは?、というのは優秀な人の考えで、僕の場合は不備になる。 好調が続くことで、不調のときに試行錯誤した各種対策を忘却してしまうからだ。好調をいつでも再現するためには、好調と不調の差分を把握し自分の制御下に置かないといけない。なんて面倒くさいんだ。

ただしゲームでポイントを取ることに集中すると、身体の内側に意識が行きづらくなる。これは当然なことなので、少なくともプレイの序盤の入り方を明確に意識するのが良いかも。「ルーチン」+身体との対話みたいな感じ。

いつの日か自分の身体の動かし方に習熟し、個別パーツのことを考えずとも好不調の波が極小になったらいいな。

ラケットヘッドを丁寧に落とす

梅雨の合間の晴天にテニスオフ関係の仲間と4時間ダブルス三昧した。風が強い中、不安のサービスは当初ミスが続いてしまい難儀したが、途中からなんとか安定させることができた。

安定したスイングは、トロフィーポーズから胸を開き、その後ヘッドをゆっくりと落とすというもの。これら一連の動きを極力丁寧にやると、ボールに安定的に当てることができ、コントロールが良くなった。

調子が良いときは当然このようなスイングをしていたのだが、好調が続くといちいち意識しなくなる。その後何かの拍子に調子が悪くなると、好調時の動かし方を思い出せなくなってるのだ。

それにしても一度覚えた身体の動きができなくなるというのはどういう現象なんだろう。身体も水物で日々変わってるから、「忘れる」という前提が必要なのか。
その前提ならば、各ショットについて、それぞれ重要なポイントを意識しながら素振りや練習で定期的に復習しないといけなさそう。無意識にボールを打てるってことも必要だけど、それでは片手落ちで、意識的にスイング軌道を作れることも大事。

ブログを読み返してイメージすれば、身体を動かさなくても例えば電車の中とかで出来そうかな。

少しの差が大きな違い

週末に団体戦に参加させてもらった。練習試合とわかっていても、いつもより緊張してしまった。特に不調だったのがサーブ。ここのところサーブが好調だったのが嘘のようにダブルフォルトを連発してしまった。

凹んで家に帰り原因を考えたところ、思い当たるのはトロフィーポーズが縮こまってたこと。上体の角度に比べて肘の引きが甘いので、打点に対してラケットの加速がしづらい。当たりは当然悪くなるのでその違和感の修正のため途中から肘先で無理やり飛ばそうとする。そうするとスイートスポットを外しやすく、ボールの行き先は余計におかしくなってしまう。

調子が良いときは、左右の肩のラインの延長上に肘がある。「胸を開く」という感覚。その形が作れれば上体の少しのひねりもどしから肩がしっかり動かせて肘先はほとんど使わなくてもラケットが加速できる。おそらくほんの数センチの差だと思うのだが、ビビリのせいで細かいところに意識が行きすぎて結果を大きく違えてしまう。

肩のライン上に肘があるように意識しながら素振りと練習を繰り返そう。あと調子が良いのにかまけず大事なところを定期的にチェックしないと。

ラケットヘッド位置による打球の制御

サーブのラケットヘッドの位置把握をさっそく練習してみた。

結果は良好で、安定度の向上が見込めそうだ。

打点に向かってフォワードスイングする直前のヘッドの位置を、以下のように変えることによって、サーブの打ち分けができる。

  • 打点に「近い」ところにヘッドを置いてスタート = 安定
  • 打点から「遠い」ところにヘッドを置いてスタート = 威力

まだ確かめながら振ってるので、ぎこちなさはあるけど、スムーズに振れるようになれば良い確率が得られると思う。コントロールだけでなく回転量も意図した制御ができそう。

ただし以前にも書いたけど、ヘッドと手首の位置関係の認識を忘れないようにしないといけない。

しかしこのヘッドの位置について、これまでぜんぜん考えてこなかったのが、逆に怖いくらいだ。

でも誰も指摘してくれないから、自分で考えるしかない。

悩んで答えを探すのも、テニスの楽しみのひとつなんでしょうね。