月明りの素振り

公営のテニスコートの閉鎖延長が決まった。しばらくテニスできないのはもうあきらめがついている。
日中は公園も壁打ちも子供たちで一杯なので、夜に散歩がてらテニスラケットを背負って公園で素振りをしている。月は明るいし寒くも暑くもなく快適だ。後ろに街灯を据えると地面に自分の影が映り、フォームのチェックになって良い。
住宅街の真ん中の公園は、いつもなら夜中でも帰宅する人が通るのだが、コロナ禍の影響でまったく人の気配が無く集中できる。

先日は夫婦?のタヌキ2匹がのんびり歩いているのに遭遇した。1mくらい近づいても逃げようともせず、「なんだこの生き物は」という顔でこちらを見ていた。
記念撮影をしようとカバンからスマホを探ってたら、そのままのんびり茂みに入って行ってしまった。
また今夜は、イタチのような尾の長い動物が横切った。近所には動物が住むような山も無いのに、どこに潜んでいるのだろう。
緊急事態宣言が解除されればいつもの日常に戻るだろうけど、小動物が里に出てこられるほどの夜の静寂もいいもんだなと思った。

圧倒的な練習不足

今日はテニスオフの皆さんと4時間ダブルス三昧してきた。
横風が強くて難しかったけど、後半に行くほど皆さんミスがほとんど無く、質の高いラリーが長く続く展開になった。
そこでコースを変えたり前衛を抜こうと狭い方に打ち込んだりすると、確率が下がってしまい、僕のミスで失点というパターンが目立つ結果になってしまった。

思えば僕の練習というのは、相変わらずフォームにばかり気が行っており、高さやコースをピンポイントで狙うことをしていない。
だから急に試合でやろうとしたって、できるわけないのだ。

以前にも書いたけど、練習時間が長かろうが短かろうが、フォームとコントロールの両方を意識する必要がある。
同時にやるのはムリなので、あらかじめスケジュールを立てて、時間を区切ってやることにしよう。

課題が増えるばかりで減らないな。
思えば僕の人生こんな感じだ。

角度を変える

先日テニスオフでお会いした方のプレイがとても印象的だった。

通常は相手が打ってきたボールをそのまま相手に返球しがちなのだが、その人は常に角度を変えて打っていた。ストロークでもボレーでも、とにかく同じ方向に返さないのだ。

実際に相手をしてみると、どこに打つかわからないので対応が一瞬遅れてしまう。決して打球が速いワケではないし、そこまで際どいコースには打たないのだが、 予測が難しいから叩かれにくいプレイスタイルだと思う。

もちろん、返球方向を変えることができる方が良いのは以前からわかってることだけど、いざやろうとすると難易度が高い。ラリーやボレスト、ボレーボレーなど、練習の際はだいたい相手に返すので、角度をつけることが少なく、お行儀のよい球筋になってしまってる。
球出し練習で思い切って角度をつけるか、ラリーでも相手を動かすように意識して打っていくしかないか。

筋力に頼らないプレイとしては効果的なので、ぜひともできるようになりたいと思う。
色々な特長を持っている方と対戦できるのは勉強になる。

打点を調整する練習

今日は打点を調整する練習をした。高いボールや遠いボールなど様々なボールに対して、足を動かしながら身体とボールとの距離を変えることで、意図的に打点を変化させてみた。

その中で気づいたのは、打点が崩れると途端にコントロールが悪化するということ。テイクバックまでが良い流れだったとしても、打点が悪いとネットしたりアウトしたり、打球方向が顕著におかしくなる。

試合だと特に、ミスに対する不安からか、打点が近くなる傾向がある。試合でテイクバックに注意してるのにコントロールミスするのは、打点の問題が大きく影響しているんだと再認識できた。

今日の練習でこうした気づきが得られたのはとても良かった。身体とボールの関係を自分の制御下に置ければ、ちょっとは進化できるかもと期待して、しばらくこの練習を続けてみようと思う。

強風の中のテニス

先日風が強い中でゲームをしたとき、とにかく全てのプレーが不調で、ミスだらけだった。

ミスの原因は打点が崩れてしまってたこと。強風のときは足を細かく動かして打点に入らないといけないが、初めての対戦相手のゲームで気が焦って早く打ちに行ってしまってた。

強風を想定した練習はどうすれば良いだろう。

ひとつ思ったのは、あえて打点を変えて打つこと。様々なボールに対して意図的に打点を前後に変えて打てるということは、打点を調整できると言えるだろう。これなら無風のときでも練習可能だ。

いずれにしても風を克服するためには、テイクバックを早くしてもっと足を使って打てるようになるべし。

しかし、ふと振り返ると、毎日のように課題課題と言っていて、いつになったらお気楽ご気楽テニスができるんだろう?

まあ自分に課題がいくらでも見つかるというのは、それだけ強い相手と練習させてもらってるということで、有難いってことだな。

タイミングに集中できない理由

今年初の空豆

 

以前、試合で再現できないのは、ボールのタイミングが取れてないから、という記事を書いた。

その後、練習を続けているのだが、未だにうまくいってない。

練習はしてるけど、うまく練習できてないのだ。

色々考えてみたが、どうもボールに合わせようとすると、テイクバックが浅くなる。

テイクバックが浅くなると、ボールが飛ばなくなり、変な脱力が始まる。

形を伴わない変な脱力だとさらにコントロールが悪化し、頭が「フォームおかしいフォームおかしい」と連呼する。その時点でもうタイミングに意識は行かない。

なのでまずはシンプルに、「早く深く」引くことの再現を優先させ、その上でタイミングに集中することをやってみよう。

何をやるにしても優先度が大事・・・。

テニスが上手くなりたい?

テニス歴が長い友人が居る。

昔から草トーや市民戦でも活躍してきたので上級者の部類に入ると思うが、その友人が、最近「テニスが上手くなりたい」と言い出した。

これまで仲間内ではずっと常勝だったのが、最近周りも少しずつレベルが上がってきて頻繁に負けるようになった。相対的にレベルが落ちているのを自覚して、変わらないといけないと思ったのだろう。

で、「何が上手くなりたいの?」と聞くと、「全体的に」と言う。「具体的に何を練習するの?」と重ねて聞くと、「フォアハンド」とか「サーブ」とか言うのだが、どうもその先の思考が無いみたい。

今は気合を入れて週5日以上もテニスをやっているが、残念ながらさほど向上してなさそうだ。

これまでは若い頃に練習してきたテニス貯金があるので、あまり困らなかったのだろう。年を経ってその貯金が底を尽き、自分を変える必要性を感じても、その方法がわからないのかもしれない。

負けるということは、少なくとも相手より弱い部分があるワケで、その弱点を理解しないと始まらない。ありのままの自身の現状と、あるべき理想との差を認識し、それをどう埋めたらいいか、具体的な検討が必須だと思う。

僕は幼少の頃から運動音痴で、腕とか足とかの動かし方から考えないことには何もできなかった。中学校のときは思春期だから、他人に笑われたくない一心で、体育の種目ですらノートに課題を書いて陰で練習していた。今はこのブログがそれのひとつの手段だ。でもそれだけやってもせいぜい人並だったし、自分を変えるというのは難しいなと常に感じる。

でもだからこそ、課題を克服するのは楽しい。個々の弱点をひととおり修正した先に、全体のレベルがなんとなく向上して、そこで初めて「上手くなった(かな?)」と思って少しの間自己満足に浸る。

その友人にも、課題は具体化にした方が良いのではと伝えた。テニスの技術を教えることはできないけど、何歳になっても困難を克服することは楽しいということを共有していけたらと思う。

プロの仕事

年末に業者に依頼して、車と自宅の風呂を掃除してもらったら、びっくりするほど綺麗になった。

掃除した直後だけでなく、使い続けても汚れやカビが付着しづらくなっていて、綺麗が持続してる。

掃除なんて金払ってまでしてもらう価値無いと思っていたのだが、素人ではとても追いつかないレベルの仕事をしてもらって認識を改めた。圧倒的なプロの仕事だった。

では、テニスコーチという仕事はどうだろう。

長いことレッスンに通ってるけど、テニススクールで上手くなった人をあまり見かけない。自分も、アドバイスをもらうとか、質問して納得いく回答をもらうとか、有効なコーチングをしてもらった記憶が少ない。

球出ししたり声出すだけなら、コーチでなくとも仲間内だけでできることだ。

テニスコーチはレッスンをするプロなんだから、もっと生徒を上達させることに情熱をもってほしい。

上達できるのであれば、もっとお金を払ってもいいし、そう考えてる人は少なくないと思うのだが・・・

今のところは、素人頭を振り絞って練習方法を考えるしかない現状だ。

手のひらと打点との位置関係を正しく認識する

この数日、自分のテニス動画と、プロ動画とを比較してみている。

その中で気づいたのが、僕は手のひらが通る位置を正しく認識していないのでは?ということ。

たとえば上の写真にあるフェデラーのスピンサーブ。

腕は垂直に近く、それに対して打点は頭の上になっている。

この写真からラケットを消して、腕と打点との垂直・水平方向の距離を表したのが下の画像。

正しいスピンサーブの打点を作り出すためには、赤い線で示した縦・横の距離を開けた場所に、正しく手のひらを通さないといけない。どうやら僕はこの位置関係を、結構あいまいに認識していたっぽい。ボールの真下あたりを通すべきと勘違いしてた。

こんなの初心者すぎる誤りだと思うんだけど、でも僕にとってはこの認識を正しく持つのは難しく、自然にできることではない。

子供の頃から、野球やバドミントンのような道具を使うスポーツをやってる人にとっては当たり前でも、僕はやってこなかった。ドッジボールとかバレーボールのような感覚で、手もしくは手を少し伸ばした位置にボール(打点)をイメージしてしまっていたのだと思う。

というわけで、位置関係を正しくイメージしながら数日間ゆっくり素振りを繰り返してみたところ、週末のダブルスではかなり良好な感触を得られた。

サーブに限らず、ストロークやボレー等でも、色々な打点・色々な体勢での手のひらの通過位置を再確認してみようと思う。実際にボールを打たなくてもできるから、これはいい練習になりそう。

今までなんとなく不調になっていたケースも、ズレを無くしていくことで改善できるのではと、期待を持っている。

スイートスポットを外さないテイクバック

先日、脱力しすぎの問題に気づいてテイクバックを修正したが、さらにシンプルな方法を見つけた。

それは、テイクバック開始時点で、ラケットヘッドをボールに向けること。

これを意識するだけで、実にたくさんのメリットを感じている。

  • ヘッドが前にあるままなので自然とユニットターンになる
  • 手首が勝手に落ちる(下から振れる)
  • 手首に自然な角度がつく(脱力しすぎない)
  • ひじの伸ばし具合が一定化する
  • 回内・回外にメリハリがつく
  • ラケットの高さをボールの動きに合わせやすいので予測効果が上がる

まだ多少おろそかになることがあるが、このテイクバックから始めると、スイートスポットをほとんど外さないし、ボールもしっかり叩ける。本当にこんな楽でいいのだろうかと思うくらい。

おそらく、皆さんは最初っからこのやり方を使っていて、自分だけできてなかったのではなかろうか。でもこれまで習ったコーチにこの方法を教えてもらったことはない気がするのだが・・・。好調のときには僕も自然とできていたのかしら。つくづく、回り道が多いテニス人生だなぁと思う。

とりあえず、しばらくこのフォームを固められるよう練習していきたい。